W不倫だけど…幸せを追求したい。

中学時代からの友人であり、また親友の妻でもある彼女。
絶対に結ばれることは無い、、、はずだった。
始まったばかりの関係を綴ります。

岸辺の秘密基地

暑いですね!

ご無沙汰してる間に暑い季節になってしまいました。

前回の悩めるブログから1ヶ月。

いく分ギクシャクもしましたが、お別れすることはなく、お互いの生活に随時張りと喜びを提供し合いながら、ささやかに穏やかに、もちろん時には激しく(下ネタ失礼)関係を継続させております。

ご心配頂いた向きには報告が遅くなりすみませんでした。

さて本題ですが、今日の記事はロマンチックでもなんでもないんだよな~。

まあ僕らは楽しかったので、時間潰しに読んで頂き、ふ~んとでも思ってもらえれば幸いです(^^;)



この日曜日のこと。

元々約束はしていなかった。

ところがそれぞれ外的な要因により、急遽自由な時間が取れることが判明。


会えるなら

いつでも会いたい

今日も会おう


そんな訳で今日これからをどう過ごすか、Line上で作戦会議。

時間はまだ午後3時。

外は暑い。

暑いってことはビールが美味い。

躊躇なくどっか飲みに行こうよ、と誘う僕。

いつもは車で逢っているため僕は一滴もアルコールを口にできず、僕に合せて彼女も飲まない。

ホントは2人ともイケる口で、若い頃は散々一緒に飲んだけど、こんな関係になってからはまだ2人きりでお酒を飲んだことは無い。

つねづねシッポリと飲る機会を作りたいね、とは言ってきたけど…。


飲みにいこうと誘う僕を一言の元却下する彼女。

人目が怖いからお店はダメ。

う~ん、確かに。

日中から地元や近隣の繁華街をうろつくのは危険だ。

どこで誰が見てるか分からない。

では電車に乗ってどこか遠くまで行く?

行きも帰りも別行動になるけど…。

いやつまらんね、それも…。


そこで思い当たるあの場所。

…引かないで聴いてほしいんだけど、河原に秘密基地を持っているんです、僕。

ええ40オーバーですが何か?(^^;)

夏草の茂みが僕らを隠してくれる場所。

彼女なら気に入ってくれるだろうと思い、お連れすることにした。




僕らの街には大きな河が流れている。


河は広大な河川敷を持ち、行政が管理する運動公園として市民に開放されている。

きれいに敷かれた芝生の上ではスポーツにピクニックに、休日をリフレッシュする人たちが楽し気に時間を過ごす。


河川敷である訳だから河はすぐそこにある。

あるのは間違いないのだが、この季節、管理の手が入らない緩衝地帯に夏草がぼうぼうと伸び、10mほども藪を漕がなければ河岸に出ることができなくなってしまう。

芝生スペースと河岸は断絶されてしまうのだ。

藪を抜けて河に出てみると、しっかり護岸工事された岸辺にはポツポツと釣り人の姿があるのみ。

だいたい夏の河岸に用事があるなんて、釣り人以外は変人ぐらいなもの。

僕は釣りをしないのだけど、ここはまるで秘密基地のようで気に入っており、たまに川面を眺めに行っている。

…普段はちゃんと子連れで芝生スペース側の人間ですからご心配なく(^^;)




クーラーバッグにビールたくさんとちょっとした惣菜を持ち、岸辺に出る僕ら。

左右と背面は夏草が壁として囲う、奥行2m、左右5mほどの空間。

前面には河が大きく広がり、開放感が半端ない。

ロケーションの良さに彼女は大喜びしてくれたが、こんな所に連れて来て喜ぶのは君ぐらいだと思う(#^^#)

ますます愛が深まる瞬間だ(←バカ)。


木陰にシートを敷き腰を下ろす。

陽射しに当たらなければ思いのほか過ごしやすい。

蚊取り線香に火をつけてから、プシュッと缶の口を開け、乾杯。


暑いからビールが進む。

話題は尽きない。

僕らはいつだってそうだった。

馬鹿な話をして、大口を開けて笑い合う。

心にしまっておいた心配事も、お互いになら相談できる。

ビールが進む、進む。

やがて陽射しは傾き、川面を渡る風には涼しさが乗って僕らを撫でる。

ようやく人目の無さに気が付き、唇を重ねる僕ら。

その後は何度も何度も。



一体全体、僕にどうしろと?

彼女と蛍を見に行きましてね。

約束してたんですよ、蛍の季節には素敵な場所にお連れしますよって。

蛍ってロマンティックじゃないですか。

そう、ロマンティックなことを仕掛けて彼女に喜んでもらいたいんですよ、僕は。

…それがなんでこんな思いをしなくちゃならないんだ~(T_T)



19時ちょい前に落ち合った彼女は初っ端から不機嫌モード全開。

聞けば何でも今は「ネガティブ期」で、僕との関係がツラくて仕方ない。

なのに一緒に蛍を見てまた一つ思い出を重ねようとノンキに誘う僕に腹が立っているとのこと。

別に蛍なんて見たくない、雨でも降ってしまえばいい。

否定的な言葉を浴びせてくる彼女。

こんな態度を取られるのは初めてで、ちょっと、いやかなり面食らってしまう。

いやいやいやいや、今日蛍を見に行くって急に誘った訳じゃないじゃん?

4~5日前に決めて、君も夜に外出する口実を作ってたじゃん?しかも嬉しそうに。

僕の口からも攻撃的な言葉が出そうになり、急いで飲み込む。


40~50分のドライブ。

助手席の彼女は運転する僕の方を見もしない。

苦心して繰り出す話題もキャッチボールにならず、尻切れトンボ。

白けた空気のまま蛍の里に到着した。


車がバンバン通る片側2車線の国道を曲がってたったの1ブロック。

森と呼ぶにはコンパクト過ぎる。

林、と表すべき空間。

ただ思いがけないのはその暗さ。

周囲は住宅地だから街灯はあるのだけど、ここだけが唐突に暗い。

この暗い林の最深部に蛍のいる渓流があるのだ。


小路に覆い被さる木々が夜空の明るさを遮る。

ヒールを履いてる彼女の足元を心配して手を差し伸べる僕。

「いらない」

…善意も一言のもとに拒否ですか(T_T)。

めげずに視線で彼女の足元をフォローしつつ、3分も歩けば蛍の生息地だ。

暗闇の中をフワリフワリと飛ぶ光が7つ8つ。

「うわ~可愛い!」

ようやく彼女の声に柔らかさが戻って少しホッとする僕。




その後たっぷりと時間をかけて蛍を鑑賞しました。

帰り際、彼女がボソっと「連れて来てくれてありがと」と呟いたんで、単純に嬉しかった。喜んでくれたか、良かったってね。

蛍のおかげでいくらか彼女の機嫌は直ったけど、それでもそれ以上態度は軟化せず、食事中も会話は弾まず、結局キスはおろか手も握らず。

ここまでスキンシップがないデートは久しぶりだった(^^;)

いや良いんですよ、スキンシップが無いのはね。

元々そんな積りでもなかったしさ。


ただ彼女、僕と居ても楽しくなさそうだった。

僕も今回のような態度を取られると、気を使うし気が滅入るしで正直疲れる。

彼女の言う「ネガティブ期」を抜けるまで鷹揚に待つつもりではいるけど…、彼女はいったい僕にどうして欲しいのだろう?

僕の方は彼女の事が本当に大好きで、その気持ちをちゃんと伝えている、伝わっている、と思う。

彼女もさすがに関係を終わらせたいとまでは言ってなかったから、その点は心配してないけどね…。


この日以来、彼女に連絡を入れていない。

もちろん彼女からも連絡は無い。

もう3日になる。

いや普通は「まだ」3日、か(^^;)

いやいや、でもやっぱり「もう」3日だ(T_T)

…なんだか情けないよ、アワアワしちゃってる自分がさ。


BBQ…そしてテントの中で…(#^^#)

彼女とBBQしてきた!

もちろん2人きりで!

聞いて欲しいので久しぶりに書きます(笑)




お互いに朝早い時間から夕方遅くまでフリーという、これ以上ないタイミングが重なった。

であれば。アウトドアを愛する僕ら2人。

一日たっぷりアウトドアでデートするしかないでしょ!


そんな訳で当日朝、彼女をピックアップすると前々から行きたかった潮の薫るBBQ場に向けて出発。

食材の買い出しは道中のスーパーに寄る訳だけど、買い物してる僕らって傍から見たらまんま夫婦なんだろうなぁ……(*'ω'*)

上機嫌の僕は、遠慮する彼女にワインのボトルを買ってあげる。

どうせなら最高に楽しんで欲しいからね!


車を走らせること数十分で目的地に到着。

カラッと晴れた休日だってのにBBQ場は空き空き。

彼女と顔を見合わせてニンマリ(笑)

穴場って探せばあるんだよな~。


大人数でBBQを楽しんでいるお隣から、たっぷり30mは離れてサイトを設営する。

僕のソロ用テントにヘキサタープを小川張り。

低空を飛行するような形のタープに大喜びしてくれて…すごーく可愛いぞ(笑)


タープが作る濃い日蔭にローテーブルと椅子を配置すると設営完了だ。

彼女も手際よく手伝ってくれて、あっという間の共同作業だった。

やれやれ、と椅子に落ち着く僕ら。

そこに吹き抜ける潮風が汗ばんだ身体に心地いい。

満足げに目を細める彼女。

キレイだなぁ…ずっと眺めていたいなぁ…(*´з`)

心の奥底から思ってしまう僕(笑)



さて、サイトを格好よく整えたら炭に火を入れる番。

2人でBBQコンロを使うのはちょっと大げさなので、今日は簡易版でやることにした。

彼女が持ってきたポケットに入る大きさのファイヤースタンドに、100均の小さな金網を乗せるだけ。

炭火は譲れないけど、これならテーブルの上でこじんまりと焼けるし、後片付けも楽ちんだ。


準備万端!

さぁ焼くぞ!

お肉と野菜と海鮮と!
2人きりでゆっくりと楽しむBBQ。
夢みたいに幸せ、これ以上の幸せってあるのかな?

途切れない会話の端々に嬉しい感想を挟んでくる彼女。
僕は微笑みで答え、ワインを勧める。
するとその度スイスイ飲んでくれて、僕まで気持ちよくなりそうだな(笑)



お腹いっぱい食べると、今度はゴロンと横になりたくなる。

後片付けを放棄してテントに潜り込む僕。

あ~ずるい!と彼女もすぐに続いて入ってきて僕の横にゴロン。

一瞬見つめ合うと、言葉も無く、当然のように唇が重なる。

ワインの酔いが回った彼女はしっとりと熱く、いつもより積極的だ。


息が止まるような長いキスを終え、間近で見つめ合う。

「…これが今日初めてのチューだよ」

照れくさそうに言う彼女に愛情がたかぶる。

「…セックス…しちゃう?」

僕が訊くと、彼女はコクリと頷いた。



真昼間。

テントの薄い生地の向こうには日の光が降り注ぐ。

前後両面をメッシュにしているのでテントの中も風が吹き抜けていく。

彼女はそれが気になる様子で、フライシートをフルクローズしようとするので止めさせた。

暑いし、かえって不自然だよ。

お隣さんは、みんなでバレーボールを始めた様子で楽し気な喚声が上がる。

誰もテントの中なんて覗き込んだりしないさ。


注意深く周囲の様子をうかがいながら、僕が上になり、静かに動く。

喘ぎ声が徐々に大きくなっていくので、手で彼女の口を塞ぎながらも、腰はより深く、深く。

眉間に皺を寄せてイヤイヤする仕草に萌えざるを得ない(*´з`)


しばらくすると、珍しく彼女から上になりたいとリクエスト。

ひとつになったまま体位を変える。

下からも彼女の動きに応えて、僕の先端と彼女の最奥をピッタリ合わせたままグラインド。


時折吹き抜ける潮風がテントにこもる熱気を散らす。

仰向けになっている僕は、テントのメッシュ越しに青空を見上げる。

背徳感は全く無い。

むしろ、これこそがあるべき姿だ、とさえ思う。

…夢みたいに幸せだ。

これ以上の幸せってあるのかな?